年上カノジョに蜜な罠


小指だけじゃ足りなくなって、瑠璃の薬指も握ってみる。


握った指からジワジワと熱が流れ込んでくる―――





「でも僕、瑠璃が言いたい事分かる」


全部、思っていること言ったって嫌いになんかならないよ?


瑠璃を想う気持ちは、そんなハンパなものじゃないから。





「ホン、ト……?」


「うん、本当」



握る指を増やす。…中指まで握った。



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