年上カノジョに蜜な罠
「一緒にお風呂、入ったりとか―――…?」
甘い妄想は膨らんでいくばかり。
その度に冷たいシャワーを浴びてしまったので
「寒……っ」
大分涼しくなって過ごしやすくなったこの季節。
「妄想も程々にしないといけないよね…」
クシュッとくしゃみをした後にひとり呟く。
「…ん、瑠璃……」
瑠璃の名前を呼びながら、今日も吸い込まれるように夢の中へ落ちていく。
"今"はまだ、触れられるのは夢の中だけだけど
「ねぇ瑠璃、キスしたい」
甘くて溶ろけちゃうような毎日をきっと―――…
実現、させちゃうから。
そしたら今まで我慢してた分だけ
いっぱいいっぱいキスしちゃうから、ね……―――