年上カノジョに蜜な罠
「んー……」
もう、朝―――…?
薄目を開け、むくっとベッドから起き上がる。
「ふぁぁ…っ」
所々爆発した頭を眠そうに抱え、今日もいつもようにカフェオレを作る。
粉末を入れてお湯を注ぐ。
…コポコポと心地のいい音がカップの中で泡立っている。
「凜久、それお水よ?」
しまった…っ、と思った時にはもう遅い。
お湯が出る赤いレバーではなく冷水が出る青いレバーを倒してしまっていた。
そういえばカップを持つ手が冷たい。