年上カノジョに蜜な罠
「瑠璃の嬉しそうな顔を見て、負けたくないって思った」
もう、瑠璃に奪われるのは嫌なの…――。
「その遊くんって子の事が好きなんでしょ?まだ、想ってるんでしょ?」
"遊"
その名前を出した途端に彼女の顔つきが変わった。
「なんで知っ「聞いたからだよ、ある人からね」
今度は僕が遮る。
「――…そう。」
冷たい眼差しで僕を見るとその場から立ち上がる。
帰るのか?そう思いきや僕のベッドに座った。
「…――ちょ、っと。」
"嫌"だった。
別にこれといって潔癖症っていう訳じゃないけど、瑠璃以外の女の子がベッドに上がるのは
"嫌"そう、思った。