年上カノジョに蜜な罠


「…あ、そうだ」


瑠璃に渡したいものがあるんだ。

バックからくまのキーホルダー入りのピンク色の袋を取り出す。




「ぐちゃぐちゃでごめん」


バックの中に乱雑に入れてしまっていたのか、シワだらけだった。



「ううん、嬉しい。開けてもいい?」


中から出てきたくまに大喜びする瑠璃。


くまは瑠璃に、うさぎは僕のケータイに付けられた。




「赤いかさ買おうと思ってたんだけど、これ買っちゃったんだ」


ありがとう、すっごく嬉しい。


そう言って、僕にキスをする。



――もちろんほっぺにね?





「瑠璃っていつからそんな大胆になったの?」


フワフワの髪を優しく撫でる。




< 223 / 227 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop