年上カノジョに蜜な罠
「…あ、そうだ」
瑠璃に渡したいものがあるんだ。
バックからくまのキーホルダー入りのピンク色の袋を取り出す。
「ぐちゃぐちゃでごめん」
バックの中に乱雑に入れてしまっていたのか、シワだらけだった。
「ううん、嬉しい。開けてもいい?」
中から出てきたくまに大喜びする瑠璃。
くまは瑠璃に、うさぎは僕のケータイに付けられた。
「赤いかさ買おうと思ってたんだけど、これ買っちゃったんだ」
ありがとう、すっごく嬉しい。
そう言って、僕にキスをする。
――もちろんほっぺにね?
「瑠璃っていつからそんな大胆になったの?」
フワフワの髪を優しく撫でる。