年上カノジョに蜜な罠
そこから覗くあの文字。
凜久に見られてないよね?
今度からはもっと気をつけなきゃ。
誰にも見られないように使い切らなきゃダメなんだから!
せっかく凜久に勉強教えてもらったから、なにかお礼したいな。
ふと時計を見ると、もうすぐ12時。
「勉強教えてくれたお礼にお昼一緒にどう?」
「行くー」
にっこり笑う凜久。
その笑顔に胸の中がキュンと甘く痛む。
―――まるで優しく締め付けられてるみたい。
凜久の笑顔は全部、私が独占したい。
私以外には、見せちゃ嫌だよ。
そんな風に思ってる事を凜久に知られたら…
きっと、嫌われちゃうんだろうな―――…