年上カノジョに蜜な罠


「また、明日ね。」


「うん!明日も凜久のこと起こしに行くからねぇっ!」



そんな言葉が後ろから飛んできて僕は振り向かずに手だけを高く上げて、振ってみる。



明日もほんのちょっぴり朝寝坊してよう。


なんて少し嬉しく思った。





家に着いて靴を脱ぎ終わった時に、後ろからお母さんの楽しそうな声が聞こえてきた。



……ん?


家へ上がってみると。



「お母さん、見ちゃったわよ~」


キッチンからひょいっと顔を出して、何やら楽しそうに目を細めている。



< 30 / 227 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop