年上カノジョに蜜な罠
「何が?」
「キスしてるところよ!キス!」
キス………?
「はぁ…?」
「あらやだ!覚えてないの?お母さんが部屋に飲み物を持って行った時に…」
「あぁっ」
お母さんが全部言い終わる前に部屋へダッシュ。
「青春ね~」
…声、大きいから。
ずっと不思議に思ってたんだ。
あの起きた時に唇に残っていた温もりを。
起きた時は消えちゃってたけど、確かに覚えている。
お母さんが部屋に入ってきた時。
浅い眠りの中で―――…
起きた時に感じた、ハチミツみたいな…
アイスティーのせいかな?
甘い甘い瑠璃の唇――…