年上カノジョに蜜な罠
いつもは少し高めのサンダルを履いているせいか今日の瑠璃は少し低く見える。
「今日は靴なんだね」
「サンダルよりも靴の方がたくさん遊べると思って」
道に落ちていた小さな石ころをポーンと蹴る。
"いつもよりは"低く見えるけど、実際は瑠璃の方が3㎝高い。
早くその身長差を埋めたいんだ。
「あれっ、どうしたの?」
「こうしたら僕の方が高いよ」
爪先に力を入れて、グッと背伸びをしてみた。