年上カノジョに蜜な罠
* * * * *
「ん…んんーっ」
次に起きた時にはもうすっかり日が暮れていて。
青かった空がうっすらオレンジ色に変わりつつある。
むくっと起き上がると――…
「…あ、れ…?」
隣に女の子がいることに気付く。
「…あ、起きました…?」
そう微笑む彼女。
…あ、このソプラノ音。
もしかしてあの時の彼女?
彼女の顔をマジマジ見ると、その顔は瑠璃にどこか似ていて…
隣に瑠璃がいるんじゃないかと錯覚してしまった。
…それ程、似ていたんだ。