年上カノジョに蜜な罠


僕の隣で微笑む彼女。


瑠璃とは違う真っ直ぐ垂れた髪の毛。


その髪はどこも同じ長さで切り揃えられていて、風が吹く度にパラパラ揺れる。





オレンジ色の光を浴びて髪に天使の輪が出来ていた。



「…あの、これ」

そう言って差し出したさくら色の便せんを握る手は微かに震えていて、顔も真っ赤だ。



どことなく瑠璃に似た彼女を愛おしい目で見てしまった。





…瑠璃ではないのに。



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