年上カノジョに蜜な罠


後々、この手紙を受け取ってしまった事に後悔することになる。



"笑顔なんて好きな女にだけ見せてればいい"


なぜか、ヨウの言ったあの言葉が頭の中でエコーのように何度も繰り返し響いていた。







「「いらっしゃい」」


帰りはハニーハウスに寄った。


家であの手紙を見る気にはなれなかった。



ハニーシェイクが運ばれて来たときに、つい口に出してしまった。



「今日学校で瑠璃によく似た女の子に会ったんだ」


「ああ、それねぇ…」


ハニーシェイクをコトンとテーブルに置くおばさんは、なにかを思い出す様に話し始めた。



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