年上カノジョに蜜な罠
じゃれあっている内に倒れ込む瑠璃と僕。
瑠璃に覆い被さって、甘い雰囲気が流れた瞬間。
「……っ!」
瑠璃の姿があの子に変わったんだ。
…瑠璃のいとこ、瑠奈ちゃんに。
びっくりして起き上がると背中が汗でびっしょり。
彼女の顔は――――…
あの、屋上で見たときのような柔らかい笑顔ではなくて、冷たく冷め切っていたものだった……―――
甘い妄想をしているつもりがいつの間にか寝てしまって、夢を見たんだ…。
に、してもリアルで気持ち悪いな。
その夢を忘れるように、熱い熱いシャワーを浴びて汗を流した。