年上カノジョに蜜な罠
「ふぁぁ…」
あくびの後にカフェオレを一口。
そういえばまだ手紙見てなかった…あの夢のせいでなんだか見るのが怖くなっちゃったんだ。
なんでだろ――…?
「仕方ない、学校で読むか」
支度をしに部屋へと戻ったときに机に起きっぱなしの手紙をカバンに入れる。開けられる時に剥がされるシールもそのままだった。
「瑠璃はもう学校に行ったかな」
小さく呟きながら、瑠璃の家の前を通り過ぎる。
教室には行かず、僕は屋上に直行した。
教室なんかで見たらヨウがからかって来そうだから。