年上カノジョに蜜な罠
「だからそれ、僕のだって」
「あはっ、ごめん」
やっぱ期待するのは止めとこう。
普通、好きな男が次に口を付けるであろう飲み物をなんの迷いもなく飲むものだろうか?
朝ベッドに乗っかってきた時も
このカフェオレを飲むときも
躊躇すらない。
"好き"みたいな
"恋愛感情"がないから
こういうことが出来るんだろうな。
瑠璃の性格ってよく分からない。
…でも、いいんだ。
これから、夢中にさせてく予定だから。
照りつける太陽の下、今日も蝉が元気よく鳴いている。
…―夏休みも残すところあと2日。
…こんなんで大丈夫かな?