hands

心の迷路

「なんで彼氏つくんねぇーの!?」


優はびっくりしたような顔で聞いてきた。


「ん〜なんでだろ?」


「お前なら絶対できそうなのになっ!(笑)」


「じゃあなってくれる?(笑)」


「あははっ!」


「直紀は彼女つくらないの?」


黙って本を読んでいた直紀に聞いてみた。

直紀は顔色一つ変えないまま黙って頷いた。



「俺、今はサッカーが恋人だし!」


「寂しい人間だなあ〜!」


私が軽く直紀の背中を叩き、

優はお腹を抱えながら爆笑していた。


あれ……?

いつも私たちの会話に入ってくる駆が今日は入ってこない。
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