季刊『お屋敷ハンター』
1.鳴海恵子という相棒
その日どうしてオレがセンターに出頭する羽目になっていたのかと言えば、お間抜け様な相方のせいだった。
オレは前世の因縁か神の試練か、仕事においては阿呆な相棒を持っている。
この持っている、はかかえていると判断してくれて良いトコロ。まるで荷物をかかえるように。
人の一生は重荷を背負い――て、ホントに言ったのか? 家康公。
そんな奴さえ憎たらしくなるほどに、阿呆。