季刊『お屋敷ハンター』
話を聞かれてはいなかったらしい。ローズはオレの膝の上に立ち、はしゃいだ声を上げている。

良かった、それは良かった。


だが。
これ。この状態がいいわけない。


「命捨てる気か、止めろっつのッ。ミヨさんオレたちマジ死ぬよっ?」

「秒速秒速っ。一秒でも早く引き渡すわよ、見ていらっしゃい!」


見ろ。
見ろと言われても。
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