この世で一番大切な人へ~モデル~
「…やっぱりシンかよ。」ボソッ
「えっ?何か言った?」
あっやべっ言っちまった。でもやっぱり夕奈はシンのことが好きなのかな…。シンも昔から夕奈のこと好きみたいだし…
「いや、何でもない。全くシンもあの年でよくやるよ。」
「だよねー。」
「まっ頑張れや!あっ俺今日お前らと一緒に学校行くから。」
とにかくっ夕奈とシンを2人にさせるのはかなりマズい。面倒くさいが2人が急接近するよりはマシだな。
「うん。分かった。ってか大地と学校行くのも久しぶりだよねー」
まったく。人の気も知らずにノーてんきなやつだな。本当に。
「そだな。まあとにかくシンを起こさないことにはどうにもならんからシンを起こしてくれ!」
シンは俺がいくら起こそうとしてもムダだから夕奈に任せよう。
「うん!!行ってくる!」
フゥー俺はコーヒーでも飲みながら気楽に待つか。
「母さん。コーヒーちょうだい!」
「もー。自分でやりなさいよ。まったく。」
とか言いながらいつもちゃんとやってくれるんだよな。
カチャッ
「はいっ」
「ありがとっ」