この世で一番大切な人へ~モデル~


まあいいや。
コウちゃんのとこにいこー。


「シンちゃんッ私コウちゃんのとこに行って帰るねー!」


「おう。また明日なッ」


「うん!!」


コンコンッ


「はい。」


「相川です。」


「入れー」


ガラガラッ


「失礼しまーす…」


「いいよ。俺しかいないから。」ニコッ


「よかったー。」


「それより用事って何かあったのか?大丈夫か?ああああ。俺は心配で心配で泣き崩れそうだ。」


「そんな大げさな。…私モデルの仕事をすることになったの。」


「もでる?」


「うん。」


「モデル!?夕奈が?」


「うん。昨日スカウトされて。」テレッ


「うわぁぁぁぁぁあ。俺の夕奈があ。」


「ちっちょっと泣かないでよ。コウちゃん!しかも私はコウちゃんのじゃない」


「ゆっ夕奈がそんな事言うなんてぇぇぇぇ。俺もうグレてやる!」

コウちゃんこうなると一番厄介なんだよね…こうなったら


「コウちゃん。グレないで。コウちゃんがグレたらゆーな泣いちゃうから。」グスッ


もちろん嘘泣き。でも夕奈大好きなコウちゃんにはめっちゃきく。

「ゆっ夕奈。ごめん。コウちゃんが悪かった!もうグレないから泣くな。ヨシヨシ」


「じゃあモデルの事も許してくれる?」


これで上目遣いをすればカンペキ♪


「もちろんッ頑張れよ」


よっしゃっ決まったぜ。


「ありがと。コウちゃん♪」


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