この世で一番大切な人へ~モデル~
類side
俺の名前は辻宮類。自分で言うのはなんだがすっげえイケメンだと思う。かなりモテるし…でも俺は女に本気になったことなんてない。
あの甘えた声とか甘ったるい香水の匂いとか吐き気がする。絶対に俺は本気にならない。そう思い続けていた。
でも、俺はついに見つけてしまった。俺が本気になれる女を…そう相川夕奈。
これは今週のドラマの顔合わせの時のことだ。
俺は早く来て愛想を振りまいていた。そしたら…
ガチャッ
「おはようございます!」
ドキッ えっ!?めっちゃ可愛い///
俺こんなにドキドキしたの生まれて初めてだ。
あの子たしかこの前みんなが騒いでた超新星の相川夕奈だよな。すっげえ可愛い。あの子の相手役だったらいいな。
「よっ!類っ。なんか顔赤いぞ?風邪か?それとも… ニヤッ」
「冬真か…って俺顔赤いのか?」
「かなり赤かったぜ!どうしたんだよ。いつもは顔に出さないお前が。」
気づいてやがるのかコイツ。
あっコイツは俺の幼なじみの坂本冬真。一緒にモデルをやってる、俺のよき相談相手でもある。
相談してみっか。
「実はな…俺…一目惚れした。」
「そうか。お前が一目惚れな、一目惚れ……?一目惚れ!?お前が?いったい誰に!?お前の心を動かした天性の才能をお持ちの方は誰だ!!」
全く…大げさなやつだなあ。