この世で一番大切な人へ~モデル~


「あの子だよ。」


俺は相川夕奈を指差した。


「夕奈ちゃんッ!?たしかにものすっごい可愛いよな。スタイルもいいし。俺も狙ってたのに。」


「えっ?そうなのか…悪いな。」

「いや。謝らなくてもいいんだぞ。」


「諦めてくれ。」


「そっちかあい!!」


そっちかあい!!ってお前。それ以外に何があるんだよ。


「まあとにかく。類が一目惚れなんて天と地がひっくり返ってもないと思ってた。だから俺はお前に協力する。まずは俺が仲良くなってみる。」


「それでは全員揃いましたので顔合わせを始めたいと思います!まず台本を配ります。そこに役が書いてあるのであとで役と自分の名前と一言お願いします。」


「あっじゃあな。俺にまかせときな。」


「おう。」


なんか不安だ。それより相手役だ

ペラッ


【『香宮健斗』役ー辻宮類。『天宮朱奈』の恋人。準主役。】


よっしゃー!!相川夕奈は主役の『天宮朱奈』だから俺の恋人役♪
めっちゃラッキー!


「はいっじゃあ皆さん自己紹介をしていきましょう。じゃあそちらから。」


ゲッ俺一番かよっ!!まあ愛想よく。


「はいっえっと『天宮朱奈』の恋人で準主役『香宮健斗』役の辻宮類です!よろしくお願いします。なんか【宮】つながりでいいですよね♪」


こんなもんか。相川夕奈は、なんかめっちゃニコニコしてる。可愛い///

可愛いって罪だよな…。

< 40 / 72 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop