この世で一番大切な人へ~モデル~
「シンちゃ……えっ?」
あれってシンちゃんと……城ヶ崎さん!?
なんでこんな時間に2人で歩いてるの?
2人はもう終わったんじゃないの?
私は無意識のうちにその場から走っていた。
「…っく…うぅ…ひっ…く…なっ…んでっ…シっ…ンちゃ…ん」
私は帰ってきてすぐに自分の部屋に閉じこもってベッドに倒れ込んで泣いた…
ピピピピピッピピピピピッ
「電話だ…誰だろう」
ピッ
「はい。」
「もしもし。夕奈か?俺。類だけどわかるか?」
えっ!?類?何で?
「えっ!?類?どうしたの?」
「うーん…何か電話したくなっただけだ。…ってかお前泣いてる?」
えっ!?何でわかるの?
「なっなんで?」
「いっいやなんとなく…前会ったときよりも暗いし…鼻声だし…なんていうか…元気がないから///」
っっっ!?ヤバい…なんかまた泣きそう…気づいてくれたことが嬉しい。
「…ッグス…っく…うぅ…るぅいぃ…」
「おっおい!?ど…どうした?」
「シ…シンちゃんが…女の…こ…と歩いて…た…っうぅ…」
何で私類にこんな事言ってるんだろう…
「シンちゃんって…お前が前言ってた彼氏…か?」
「う…うん。」
「そんでお前の彼氏が女と一緒に歩いてたってことか…」
あっ…なんか類に話してたら落ち着いてきたかも。
「夕奈…」
「ん?」
「辛いなら…俺の所に来い。俺がお前を守るから…絶対に泣かせない。」