この世で一番大切な人へ~モデル~


「いいよ。別に。もともとは返し忘れてた私が悪いし。」


「本当にごめん。あっ10時過ぎてるから送ってくよ。」


「えっ!迷惑かけるからいいよ。」


でも…女だし。


「いいから。」


「ありがと///」


ー帰り道ー


「そういえば最近相川さんモデル始めたんだってね!」


「ああ。あいつ昔からモデルになるのが夢だったからなぁ。毎日仕事頑張ってるよ。」


「そっかあ…。相川さん可愛いもんね。」


「両親も昔芸能界にいたからその影響もあると思う。」


「へぇ。すごいなぁ。」


やべっ!城ヶ崎元カノなのに夕奈の話し夢中でしてた。これじゃあ城ヶ崎…


「ねえ。二宮くん。」


「ん?」


「今しまった!!って顔したでしょ。私が元カノだから。」


「えっ!?」


何で分かるんだよ!


「未練はないって言ったはずだけど。」


「そういえば…」


言ってたな。


「ウフフ。忘れてたでしょ。」


「いや。そんなことは!…あるかも。」


「あははははは!もう楽しー♪」

「ははははは?」


そしてしょうもない話しをしながら城ヶ崎を家まで送って帰った。

これを夕奈に見られていたとも知らずに…

今思えばこの頃からだったかな。夕奈との間に距離ができたのは…
俺はこの瞬間に辛い運命の入り口に立ったのかもしれない。




新一side 終わり



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