この世で一番大切な人へ~モデル~


ーショッピングモールー


何故今俺がこんなとこにいるかというと・・・。それは、あいつの・・夕奈の誕生日プレゼントを買うため。本当は2人でメシを食う前に買い物に行って好きなもんを買ってやろうと思ったけど・・・。時間が無いし会えるかも分かんねぇから。


「なぁ、冬真・・・。さっきから俺たちめっちゃ見られてるんだが。」


他の人からの視線が痛い・・・。


「そりゃあ、俺たちがモデルだからと・・・。」


「俺たちがモデルだからと?」


「女の子向けの雑貨屋にいるからに決まってんだろ!!!!!」


なっ何でこんなに怒ってるんだろう・・・。


「夕奈ちゃんにプレゼントは分かったから早く決めやがれ!!」


だんだん冬真のキャラが・・・。音をたてて崩れていく。


「んなこと言われたって・・・。女がもらって喜ぶもんなんて知らねぇし」


「お前は、どういうものをあげたいんだよ・・・。」


「俺は・・・。あっこのブレスレット!夕奈っぽくね?」


そういえば、この前の雑誌の取材の時に今ほしいものでブレスレットって言ってた気が。


「いいんじゃね?夕奈ちゃんッぽくて!!」


「これにする!」


「じゃあ早く買ってこい!俺はいい加減恥ずかしいから外でまってるな?」


「おうっ」


「すいません、これプレゼント用にしてください。」


「あっ///はいっ///」


なんか顔赤いな、この店員さん・・・まっいっか。


「えっと、3590円になります///」


「はい。」


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