この世で一番大切な人へ~モデル~
6章 それぞれの想い
類side
今、俺の隣には夕奈がいる。
でも本当にこれで良かったのか…。
夕奈と彼氏はどうなったんだ?気になるけど…聞いちゃいけない気がする。
俺は夕奈が笑っていてさえくれれば何でもいい。
今回だって夕奈の意志で俺との食事に来てくれた事…。
正直彼氏の事なんか忘れて喜んでいた自分もいた。
「類?どうしたの?そんなに難しい顔して…」
「何でもねぇよ、考え事だよ。」
ビックリした~!
まぁいいか
「それよりどこに行くの?」
夕奈が突然聞いてきた。
「まだ秘密♪着いてからのお楽しみ」
「ええ!」
あっふてくされた♪
本当、何やっても可愛いよなぁこいつ。
「もうすぐ着くから」
「…うん」
~10分後~
「2人とも、着いたぞ!」
「ありがとう、酒井さん」
「おう、また迎えの時間連絡しろよ」
「はい」
「じゃあな」
「夕奈、行くぞ~」
ん?反応が無い…
「夕奈?」
「な何、この高級ホテルは…」
「…親父の」
「えぇぇぇぇぇ!!!!」
「そんなにビックリする事か?」
プッめっちゃ可愛い♪
「類ってまさかのお坊っちゃま!?」