この世で一番大切な人へ~モデル~
2章 私たちの気持ち


「シンちゃん…」


「なんだ?まだ痛むか?」


心配してくれてるんだ★


「うぅん。もう大丈夫!!」


「そっか…よかった。」ニカッ


《ドキっ》


ガラガラ…


えっ!?今朝の女の子たち…
1人の女の子が私に気づいて隣の子に


「ねえ。ちょっと…」


聞こえてるんですけどー
なんか視線が痛い…
なのにシンちゃんは全く気づいていなくて


「夕奈、オレと夕奈のカバン取ってくるからちょっと待っててな。」


そう言ってシンちゃんは私の頭をポンポンッってして保健室から出て行った。


そうしたら5人の女の子のトップみたいな子。名前は…川崎花也ちゃんが私の目の前にやってきて、

「手、痛いのー?」


とちょっと嫌みまじりな言い方で言って、笑い出した。


他の3人も笑った。

でも1人の子は腕を組んでじっと壁にもたれかかってるだけ。
あの子はなんなんだろ…
あの子はたしか…城ヶ崎由麻ちゃん。だったような…

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