17才



「あっつ…」


暑い。
とにかく暑い。

どうして夏休みだってのに学校に行かなくちゃならないのかがわからない。



『チーヒロ!おはよっ!!久しぶり』


「おはよ~」



げた箱でクラスメートと挨拶をしている時、いつもの癖で見てしまう。


カオル…もう来てる。



毎朝カオルとリュウヤの靴があるかどうかを見て、そのたび嬉しくて笑顔になれた。


教室の扉を開けるのが楽しみだった。





今開けたら、カオルはまた他の子達と話しているのかな。

その光景を見なくちゃいけないのかな。






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