17才
次、代われなんて言いながら
「おらーっ!!走れ走れ!」
結局自分だってバカバカ打ってるくせに…。
『兄ちゃんも姉ちゃんもすげぇなっ!!俺らに野球特訓してくれよっ』
子ども達にそう言われて、その気になって猛特訓まで始めちゃうし。
「おらおらーっ、外野いくぞーっ」
『兄ちゃん、飛ばしすぎだってーっ!!』
「あぁっ!!悪いっ!」
子どもが、そのまま大きくなったような…
そんなやつで。
転入してきた時のカオルと別人のように違うくて。
本当のカオルと会えてよかった。
カオルと友達になれてよかった。
あの時、声をかけててよかった。
あの時感じた直感みたいなものは、気のせいなんかじゃなかったよ。