17才
「チヒロすげぇよ。アイツ笑ったよ」
リュウヤの喜びようは凄くて、あたしも初めて逆上がりが出来た時くらい嬉しかった。
それくらい、達成感とか何やらが入り混じった気持ちだったんだ。
カオルと仲間になれた気がした。
いや、もうなれたんだって。
「よぉしっ!!放課後はカオルん家案内してもらうかんねっ。それで遊ぼう!!初、3人で遊ぼう!!ってかもう朝礼はサボろう!!屋上で語ろう!!」
「何勝手に決めてんだよ!っつうか何で呼び捨てになってんだよ!!」
「しょーがねーよ。チヒロは言い出したら聞かねータイプだから。行くぞカオル」
文句を言いながらも満更じゃない顔をするカオル
けどサボリはだめだろってたまに優等生ぶるリュウヤ
男っ気たっぷりの、自分でも自覚してる馬鹿なあたし、チヒロ
3人はここから始まった。