切な連鎖ーセツナイレンサー
(たく、何でアタシがまた靴箱まで
戻ってわざわざこんな事を。)

靴箱に戻って、
作業に取りかかろうとした時、
入り口からあの3人が来た。


「おかっきーだ、よっ!お前それ雑用?

顔に合ってることわざわざやんなよ〜
ハハハ♪」


類のいつものノリだがアタシはカチンときた。


「悪かったねいつも雑用っぽくてっ!
さっさと教室いけだしなー。」

「はぁ?ま、頑張れよ〜。」


類は階段の方に歩いてった。

中澤は後ろでアタシと類の
やり取りを聞いて笑ってた。


再び作業にとりかかろうと
振り返った時、翔さんと目が合った。


少し笑っていた。


(なんか変な感じ。)


「塚1人じゃ大変じゃね?俺も手伝う。」


中澤はそう言って、荷物を下ろした。


「さっすが中澤!サンキューね。」


「あっ、翔、先行ってろ。」


「・・・おぅ。」


靴箱では、アタシと中澤2人、
黙々とシールを貼ってく。
< 15 / 109 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop