切な連鎖ーセツナイレンサー
アタシは紙を見た瞬間びっくりした。

奈之香とまたクラスが同じだった。

「奈之香いっしょ〜〜〜!」

「ハル〜!めっちゃ嬉しい。
また1年よろしくね〜♪」


そんなこんなで、
新しいクラスを知って
喜ぶ人もいれば悲しむ人も、


だが決まったからには
しょうがない事だといって、
みんな机と椅子を移動し始めた。


「みんな新しいクラスで
新しい仲間といい思い出作れよ!」


先生はそう言い、
出て行く生徒達を見送った。


「ハル・・・クラス違うね。
まぢありえないんだけーん。」

そう話しかけてきたのは、
アタシの小学校の時からの
仲のいい友達。


「滝野 真呼」
(タキノ マコ)

部活も同じテニス部に入部。
1年は同じクラスだったが、
クラス替えで見事に離れた。


「真呼、クラス隣じゃん?
いつでも会えるってば〜。」


「だよね・・・ハル遊びにきてね!」


「当たり前だよ♪
今日もし先こっち
終わったら待ってんね。」


「ありがとー!ぢゃまた後でね。」


真呼とは登下校を毎日共にしている。

ちなみに真呼は、
隣のクラスのD組になった。


「ハル〜、早く行くよ!」


奈之香はとてもウキウキしていた。


「うん!今いく〜。」


アタシは椅子を机の上にあげ、
そのまま小走りに廊下を進んだ。
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