切な連鎖ーセツナイレンサー
教室に入っても、
アタシに付き合ってる事を
聞いてくる人は誰もいない。
(よかった。まだみんな知らない。)
別にばれるのが恥ずかしいとか、
嫌なわけじゃなくて、
ただ単に色々と質問責め
されるのが面倒なだけだ。
(あれ?翔さん今日早い。
なんで中澤はいないんだろ。)
「翔さん!おはよっ。」
「おはよ。」
「何で今日早いの?」
「宿題終わってないからね、
今日は朝練早く抜けてきた。」
「翔さんでも宿題
やり忘れんだね、ぷーっ。」
「うるさいなー、
俺人間ですからっっ!
失敗くらいあんの。
まぁお前ほどじゃないけどな。」
(むっかー、口が達者だこいつ。)
奈之香と翔さんが話すようになって、
仲良くななり出してから、
アタシも翔さんとよく話すようになった。