切な連鎖ーセツナイレンサー
「ガラガラガラ」
「みんな席つけぃっ!」
アタシ等の新しい担任は、
1年の頃の繰り上がりで、
そのままアタシ達の学年を
受け持つことになった内の1人の、
ノリがよく若い男性教員「後藤」だった。
「先生が担任かよ・・・。」
男子生徒の1人がしらじらしく言う。
「はぁー?何か文句あるか!
俺もお前と一緒だとな〜・・・。」
後藤もしらじらしく言う。
みんなくすくす笑っている。
「ということで早速明日から席替えだ!」
『えーーー?!』
一同驚き。
そんな和やかな雰囲気で、
新しいクラスは始まった。
その日は写真撮影をやって、
学校は終わり、
アタシはいつも通りに、
真呼と一緒に帰った。
「真呼新しいクラスどう?」
「なんか担任が嫌かな・・・。」
「あー!片桐先生か、
怒ると怖さが半端ない人ら?」
「なんか嫌だー面倒くさそう・・・。
ハルはいぃな、後藤でさ!」
「あははは〜、まぁ何かと気楽♪」
アタシ達はそんな会話をしながら、
明日から始まる新しいクラスでの生活を
楽しげに想像していた。
これから先起こる
出来事など全く予想せずに。