切な連鎖ーセツナイレンサー
「ありがとね、待っててくれて。」


沙莉を家まで送ってった。


「ウチもここまででいいよ!」


真呼と沙莉の家は近い。


「なんか2人ともありがと。
付きあわせちゃってさ。」


「いいよいいよ〜♪中澤!
ちゃんと最後まで送ってけよな〜っ!」


「言われなくてもわかってるし。」


「じゃバイバイ!」


「じゃーなぁ!」
「明日ね、バイバイ♪」


2人と別れてから、
アタシと中澤だけになった。


「後ろのってけよ。」


「ありがと。」


なんだか改めて2人だけ
だと緊張してしまう。


自転車だからすぐアタシの家についた。


「歩いて帰ればよかったな。
時間はえーし。」


「学校で会えるでしょ〜?」


「ハル?」


「ん?」


「他の奴んとこいっちゃうなよ?」


「ばーか、アタシは中澤だけだよ。」


中澤はアタシの頭に手をおいて
髪の毛をぐしゃぐしゃにした。




今考えてみればこんな口約束・・・。

簡単にこんな事

言わなければよかった。
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