切な連鎖ーセツナイレンサー
「ハル、最近翔とすんげー仲よくね?」
「う、うん。だって翔ちゃんは友達だし。」
「はぁ・・・。」
(なんで?そのため息・・・。)
「もしかして、妬いてんの?」
「あたり前だろ。
俺すんげーハル好きだし。」
「言ったじゃん、アタシは中澤だけって。」
「不安になんだよ。
お前があんなに嬉しそうに
笑って翔と話してっと。
最近俺が部活終わるの遅くて
一緒に帰れないしよぉ。
あんまり2人だけでいれないだろ?
だから、ハルがだんだん
離れてく気ぃして、不安なんだよ。」
中澤はうつむいていた。
「ごめん、中澤がそんな風に
考えてるなんてアタシ、全然、・・・
でも翔ちゃんは本当に友達なだけで、
好きとかそんな感情ないよ?
ねぇ、信じて?・・・。」
「ごめん。・・・俺の疑いすぎかもな。」
そう言って中澤は、
一人図書室を出て行った。
「中澤、信じてよ、、。」
気がついた時には、
アタシの目からは涙が流れていた。