切な連鎖ーセツナイレンサー


「翔ちゃん!肩ぬれる〜・・・。
傘もつの下手くそ〜!
あたしが持つから貸して!」


「はぁ?お前ちっこいだろ?
お前が持ったらよけい濡れるぞ?」


「・・・。」


「図星だな。」


「翔ちゃんのばーか!」


「はぁ?お前誰のおかげで
帰れると思ってんだよ!」


「しーらなーい。」


「お前〜っ!」


「アハハ〜♪」


翔ちゃんはあたしのことを
よくからかうけど、

翔ちゃんといる時は、
いつも笑っていられた。

楽しかった。


だけど、
あたしはこれから
たくさんの過ちを犯していく。

この今の楽しい時間は、
全て貴重な思い出に変わっていく。
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