【連作】そらにかなでし〜平安朝禁断恋草紙③〜
さて、このように、月のお道具をお求めになった一の君でしたが、このままお引き返しになるのも、なにか不作法に思われて、

(いずれ、また……)

と、少女の屋敷のある方を、少しばかり名残惜しげに見つめられるのでした。
< 26 / 33 >

この作品をシェア

pagetop