ブラックコーヒー

キャラメル

「ねぇねぇ。」


みちるちゃんに呼ばれて振り返ったら、
わたしの口の中にはキャラメルの甘い味が広がった。


「おぃひぃ・・・」


みちるちゃんはにっこり微笑んで言った。


「テツと作ったんだ。コーヒーのお供にって。」


カップに、魔法瓶に入った温かいコーヒーを注いでくれた。
いい香りが立ち上る。


高校の学校祭が近くなっていた。


出店のコーヒーショップでは、コーヒーと一緒にお菓子を一品選べるのだ。



クッキー
キャラメル
チョコレート



海の近いこの街では、後夜祭で海でキャンプファイヤーする。



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