ねこの散歩道
「おまん男なんだから、ちゃんとアイちゃん守っていきないね!」

「はいはい。」


「よし!じゃ、アイちゃん。また明日ね〜。」

「うん、ばいばい。」


夕方、徒歩のわたしとサユに合わせて、トモは自転車を押して歩いていた。



そして、サユが家の中に入ったのを確認すると、

「ほら、乗りな?」


と自転車にまたがるトモ。



「え…どこに?」


二人乗りができるような荷台のついた自転車ではない。

でも自転車に乗れって意味だよね。


自転車を目の前に考え込むわたしを見て、トモはククッと笑った。




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