ねこの散歩道
「親が離婚したの。」


わたしがそう言葉にした瞬間、彼女は「しまった」というような表情をした。



わかりやすい子。
まぁ、気にしないけど。



「そ、そっか。なんかごめんねぇ。…あ!わたしはサユリって言うんさぁ!よろしくね〜。」

うわずった声ながらも自己紹介をしてくれた。

わたしも一応、

「わたしは仙崎……じゃなくて、長谷川愛子。よろしく。」


と自己紹介をした。


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