ラブチャンス
「みんなの彼なんだからしょうがないでしょ?もぅあきらめたら?次だよ、次!」


「次とか言わないでよーっ!やめないもん!」


だって、みんなの彼は私の王子様だもん!


入学式の日。


遅刻した私は走って学校にいった。

学校への道が途中で分からなくなり、

迷子になっていると彼が現れた。


『大丈夫?どうしたの?』


不安がいっきにほどかれ、

私は泣いてしまった。


「迷子にっ、ひっく、なってしまっ…て。」


そんな私に優しく接してくれた。


『その制服…君、入学生?俺と同じ学校だから一緒にいこう?』


彼は私の手を握り、一緒に走ってくれた。


そして恋をした。


桜の満開の季節。


助けてくれた超イケメンで優しい王子様。


この少女マンガみたいな展開!



< 3 / 23 >

この作品をシェア

pagetop