今夜もまた眠ることができないから俺たちはどこまでも走ることにした~マイケルタナカの爆笑恋愛エッセイ~
「プーよ お、お前は知っているのか」


「・・・」


「リ、リサにも、す、好きな人が、い、いるのだろうか?」


そして、俺は思った


ああそうか


どうして俺はこんなにバカなのだろうと


もし好きな人がいたらどうするのだろう


でもいてもおかしくはない


ホモでない限りは


もうこれで俺はリサをあきらめるのか


プーよ


これは俺とお前の


1/100秒の世界の話だが


俺はお前の沈黙に


すでに100回頭を下げて


感謝しているんだぜ


プーよ


俺の質問を忘れてくれ


もし俺の心が読めるのなら


そして・・・


ああ、プーの声が聞こえるゥ・・・


「それはな・・・」
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