奇跡をあなたに
第1章
私
私の名前は誰がつけたの?
『幸せ』の“幸”
幸せなんてこの世にはないのだから..
どんなに願っても、どんなに頑張っても幸せになんてなれない。
名前が“幸”でも...
幸せを感じた事のない私。
今いるところ。
それはあるビルの屋上。
ゆっくりと靴を脱ぎ、フェンスを越えた。
下を見ればそこは恐怖の底。
毎日、毎日こんな事を繰り返す私。
死ぬために。
死にたいのに死ねないこの辛さ。
生きる楽しさ、生きる喜びを知らない私だけど、恐怖とゆう気持ちは知ってるみたい。
いつも1人ぼっち。
辛い、苦しい。
そんな気持ちは沢山知っている。
どうして、こうなったのかな...
< 1 / 370 >