奇跡をあなたに
教室にいたクラス全員の目は私にきた。


それはとても冷たい目....


私は望に手を出した覚えはない。

冬休みの間は家にいたし、母の死もあった。


望に会ってもない。

シ―ンとしたクラスから聞こえる香苗の泣く声はとても響いた。


私は自分の席に座り、意味も分からず考えていた。


その時、望が私に話かけてきた。


「幸、大丈夫か?これで冷やしとけ。」


そう言った望の手には濡れたハンカチがあった。


なんで私がビンタされたのか...望の意味が分からない行動に腹を立てた私は望を睨んだ。


「望のせいでビンタされたんだから!」


私はに望に言った。

「.....。」


望は何も言わず机にハンカチを起き、自分の席に戻っていった。

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