奇跡をあなたに
私は教室の空気に我慢できず、教室をでて校庭の庭の椅子に座った。


なんで望が香苗と別れたのか...


なんで私のせいなのか....


意味が分からなかった。


キ―ンコ―ンカ―ンコ―ン


始業式が始まり、私はそのまま校庭の庭にいた。


その時。

望と香苗の声がした。


「望、考えて直してよ!私ともう一回付き合って?」


「無理だから...」


「なんで?香苗の事好きじゃなかったの?」


「....あぁ。」


「なんでよ!ならなんで付き合ったのよ!」


「それはお前が...」


そう言いかけた時、望と香苗が私に気付いた。


「幸...」


「あんた!なんでここにいんのよ!どっか行って!」


「.....。」


私は何も言わずその場を去った。

< 103 / 370 >

この作品をシェア

pagetop