奇跡をあなたに
私は教室に行き、鞄を持って学校を出た。

始業式が終わったら帰るだけだったから...


私はぼぉ―っと歩いていた。


何も考えずにいつもの河原へ久しぶりに行った。


久しぶりに行く河原は何も変わってなかった。


それが私にはよかった。


望といた時...
母が生きていた時...


まるでそれが、そのままのような気がしたから。


でも、あの頃とは違う現実。


辛いよりも寂しかった。


でも、この河原へくると心がなぜか落ち着いた。


風邪は冷たいし、暖かい所ではないけど、なぜかここにいると心は暖かくてなる。


寝転び空を見た。


今朝見た太陽がまた照らす光は、とても綺麗だった。


空の色も雲もすべてが私には綺麗に見えた。


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