奇跡をあなたに
その次の日も望は家まで迎えにきた。


「幸、おはよう」


「.....。」


私は望を無視し、学校へ行った。


それでも望は私のあとをついて歩く。

そんなある日。


そろそろ修学旅行に行く計画を立てる授業があった。


「今日は修学旅行の部屋わけと自由行動のメンバーを決めるからな。」


先生が言ったその一言でクラスは騒ぎだす。


「ねぇ、一緒に自由行動しよ―」


「自由行動めっちゃ楽しみ―」


「夜なにする?(笑)」

そんな楽しそうな話で盛り上がっていた。


部屋は、一部屋四人、自由行動は二人なら誰でもいい。


部屋を決めるのも自由だから仲のいい同士次々にグループができる。


女子で残ったのは私1人だった....



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