奇跡をあなたに
その日から毎日、5時間目は部屋のグループ、6時間目は自由行動のグループにわかれて計画を立てる事になった。


5時間目になると、香苗逹と部屋の班長を決めたりしなくてはならなかった。


「班長は―こいつね(笑)」


「いいね―(笑)」


その“こいつ”とは私の事だ。

私は全部の係をやらされた。


部屋の鍵の管理。


シ―トの後片付け。

その他いろいろ。

何人かにわかれてやる係は全部私1人に任された。


先生も何もいわない。


6時間目になれば、望と二人。


「幸、どこ行きたい?」


「.....。」


私は望が言ってくれてるのも関わらず、ずっと無視した。


「なら俺が決めるぞ?」


「......。」


そうしている間に授業は終わった。



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