奇跡をあなたに
私は行くことにした。

母がせっかく私のために貯めてくれたお金だから。


母のためにも...

自分のためにも...


そして、明日は私の誕生日。

2月25日。

毎年誰も祝ってくれなかったけど、今年は今までとは違った気がした。

あえて何かがあるわけじゃないけど、母が側にいてくれてるような気がした。


そして、次の日私は18になった。


学校が休みだったこの日は家から出て、母に花を買いに行った。


それを家に持って帰り、母の前へおいた。


母さん、私18になったよ。

そう呟いて、いつもと変わらない生活をした。


ご飯を作って、風呂に入って寝る。


そんな当たり前の事だけど、やっぱり自分が生まれた日は特別に感じた。


そんな日もあっとゆうまにすぎ、3月に入ったり3年生の卒業を終え、2年生は修学旅行だ。


別に行きたくはないけど、行くしかなかった。



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